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オダ アキヒロ 織田 顕祐 研究科 博士前期課程・仏教人間学専攻・仏教文化分野 特別任用教授 |
■ 標題 『華厳経』における十住と十地の関係 |
■ 概要 従来、あまり明確でなかった『華厳経』の十住説と十地説の関係を、それぞれの思想的背景から考察した。 従来、『華厳経』は、十信・十住・十行・十回向・十地という菩薩道の階梯を説くものと理解されたきたが、本稿の考察の結果、十住説は釈迦牟尼仏の因位の菩薩行を一般化するもの、十地説は『般若経』の六波羅蜜を十波羅蜜に展開することによって無生法忍の菩薩道を提示しようとするものとの違いがあり、そこに大乗仏教の思想史的な展開があることが明確になった。この点に立って、『華厳経』の構造やその基本思想を考察することが可能となった。 単著 東海仏教 東海印度学仏教学会 第68輯 pp.1-16 2023/03 |
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