同朋大学 教員情報   
     


  モリムラ シンホウ
  森村 森鳳   文学部 人文学科   特別任用教授
■ 標題
  野間宏文学の超越
■ 概要
  戦後、日本は変動と焦燥の時代を経験した。悪夢から覚めてばかりで、精神的な痛手を癒す余裕を得なかった日本人は、資本主義的工業文明の急速な発展に伴った社会疎外の危機に追い込まれた。野間宏はヨーロッパ現代主義作家たちが直面した同種の、このような社会状況に直面して、戦争中から練磨してきた「意識の流れ」、「象徴主義」、「シュールレアリズム」、「実存主義」などの現代主義の文学の技法と文芸理論を発展させた。本論は、野間の文学とヨーロッパモダニズム文学の関係とそれを超える東洋的な要素についての追究である。
   単著   外国問題研究   東北師範大学外国問題研究所発行   pp.41-58   1989/02


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