同朋大学 教員情報 | |
モリムラ シンホウ 森村 森鳳 文学部 人文学科 特別任用教授 |
■ 標題 野間宏文学の現代意義 |
■ 概要 本論は、現代の視点から野間宏の戦後作品を見、真意を明らかにする研究である。野間宏は、人間の魂の奥へ入りながら、そこにとどまることなく個体無意識の探求を通して、集合的な無意識に迫り、時代の深層にある精神をとらえ得る。野間宏は、現代主義の作家のように消極的な自己否定の道へ、歩まずに、人類全体の高みに上って、未来への積極的な自己確認の道を求めていくのである。本論は、「象徴主義」、「シュールレアリズム」、「実存主義」などの現代主義の文学の技法と文芸理論を駆使しながらそれらを超えて、東洋的な人間観・宇宙観を受け入れる野間文学の奥深い意味を追究する。 単著 外国問題研究 東北師範大学外国問題研究所発行 pp.26-38 1990/08 |
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