同朋大学 教員情報   
     


  モリムラ シンホウ
  森村 森鳳   文学部 人文学科   特別任用教授
■ 標題
  親鸞と野間宏文学
■ 概要
  野間宏の『わが塔はそこに立つ』『青年の環』などの作品の人物とイメージを親鸞の視座から論じる。二十世紀後半の激動が、野間宏の深層意識に焼きついた仏教思想、特に親鸞の思想を新しい次元で、蘇らせる。それを手がかりに、野間宏は、あらためて日本人の集合的無意識の検討へと向かわせた転機を迎える。この転機のおかげで、野間宏は、親鸞の思想を深く掘り下げて、小説の中に生かすことによって、行き詰まっている現代を生き抜いていく道を差し示す。
   単著   新日本文学   新日本文学会発行   pp.78-88   1991


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