同朋大学 教員情報   
     


  モリムラ シンホウ
  森村 森鳳   文学部 人文学科   特別任用教授
■ 標題
  『暗い絵』の「自己」と「穴」
■ 概要
  『暗い絵』の「穴」のイメージと「自己」の関係性を、西洋的な記号学・ユング心理学と東洋的な「自然」の思想によって追究した。この小説の主題は、特定の意味での「自己完成」の肯定にある。社会責任のまっただ中で、共産主義の学説を学んだ青年たちが、内外とも最悪の日に、背教者にも、殉教者にもならぬ新しい道の探求に通じるものである。本論は、「自己」という言葉の重層性に注目し、主人公の「自己」は、「する自己」と「成る自己」という二元性を持っているその二元性を、東洋的な表現と東洋的な思想という面から追究する。
   単著   『言文』   福島大学発行   pp.57-68   1993/04


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