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  ミノウラ ナオミ
  箕浦 尚美   文学部 人文学科   准教授
■ 標題
  『観無量寿経』の本文―「称南無無量寿仏」を含む伝本をめぐって―
■ 概要
  金剛寺所蔵の長寛三年書写『観無量寿経』の本文価値を論じた。金剛寺本は、一切経版本よりも敦煌本に近い。日本の現行流布本も、一切経版本より古写経本や敦煌本に近いが、金剛寺本とは異なる。金剛寺本は、源信『往生要集』に引用された『観無量寿経』に最も近い伝本であることが判明した。また、金剛寺本には、「具足十念称南無無量寿仏」という語句が含まれるが、これに一致する伝本は日本現存の三本のみである。下品下生の往生を説いたこの箇所の異同は、『観無量寿経』の成立にも関わって重要である。
   単著   日本古写経善本叢刊第三輯 金剛寺蔵 観無量寿経 無量寿経優婆提舎願生偈註巻下   国際仏教学大学院大学学術フロンティア   pp.343-352   2008/12


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