同朋大学 教員情報   
     


  モリムラ シンホウ
  森村 森鳳   文学部 人文学科   特別任用教授
■ 標題
  『わが塔はそこに立つ』の女たち
■ 概要
  『わが塔はそこに立つ』の女性像に内包された意味を記号学の方法論を用いて追究した。作品では、主人公の生と性の問題に深いかかわりを持つ四人の女性が登場している。高江(恋人)、小花(遊女)、隆子(死者)、里野(母)である。作品では、主人公は「性」の問題を、四人の女性との関係を通して、深刻な悪の体験を通して、「悪人正機」を持って否定しようとする。しかしそのような実存的な体験と彼の存在する現実とぶつかると、解決不能の矛盾に出会う。本論は、その矛盾を、自然・生理・心理・社会という面から追究する。
   共著   「論集」   福島大学発行   pp.13-30   1997/04


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