同朋大学 教員情報   
     


  モリムラ シンホウ
  森村 森鳳   文学部 人文学科   特別任用教授
■ 標題
  『わが塔はそこに立つ』の一側面
■ 概要
  『わが塔はそこに立つ』の二つのイメージ、赤いリンゴと黒い塔の前衛的表現手法と内包された深層意味について追究した。作品では、西洋文化の中での「原罪」の意味を持つ赤いリンゴと仏教文化の中での「悪」を意味する「黒」を帯びる「黒い塔」というイメージを通して、人類文化の根底に遡り、千百年の人類文明が構築した、人間心理に深く根下ろした倫理のタブに問いかける。赤いリンゴと黒い塔という言葉がぶつかるなかで、東洋文化の中に深く根を下ろしている「悪人正機」の包摂が見られる。以上の内容について、本論は、色彩や音声などの面から追究する。
   単著   『言文』「論集」   福島大学発行   pp.66-73   1996/06


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