教員情報 - 大橋　徹也


同朋大学教員情報

オオハシ　テツヤ
大橋　徹也 社会福祉学部社会福祉学科教授

■ 標題
学位論文　博士論文
「障害者の個別支援計画の有効性に関する実証的研究－当事者、家族、支援者の視座から－」

■ 概要
障害者支援事業所における支援は、個別支援計画を作成し実施することが規定されている。　
　本研究では、既に個別支援計画に基づいた支援を行っていた障害者支援施設と初めて個別支援計画を導入する障害者支援施設の2ヶ所を対象として調査を行い個別支援計画の有効性を検討した。
　その結果、個別支援計画の導入により、当事者では、作業アセスメント結果から自己能力の客観化、個別支援計画に関するアンケート結果から取組の達成感、一般性セルフエフィカシーテストの結果からエンパワメントの促進が認められた。
　家族には、社会生活力アセスメント結果から当事者の社会生活力の向上、個別支援計画に関するアンケート結果から達成感の上昇が認められた。
　また、支援者では、個別支援計画に関するアンケートから連携の促進、半構造化面接から使命感の獲得とそれに至るプロセスにおいて当事者、家族、支援者の相互作用が認められた。
　以上、障害者支援施設における調査データから実証的に個別支援計画の有効性が示唆された。
　今後の課題としては、家族による当事者支援や支援者の実践に対するスーパーバイズにおける効果的な方法の検討があげられる。
単著九州保健福祉大学　連合社会福祉学研究科 2011/03