同朋大学 教員情報   
     


  キタジマ ノブコ
  北島 信子   社会福祉学部 社会福祉学科   教授
■ 標題
  野村芳兵衛の教育観における宗教性についての一考察-『私の歩んだ教育の道』を中心に-
■ 概要
  野村芳兵衛の教育観における宗教性について、彼の自伝を中心に考察した。とくに、信仰心に開眼してからの彼の教育論における「自然」が「自然法爾」によって支えられていたということについて考察することができた。「自然法爾」は「自然」も「法爾」もともに「他力」であり、それは人間を救済する阿弥陀仏のはたらきをいうのである。また、阿弥陀仏は「無上仏」を教える手段であると述べており、人間が超越的真理の世界へ近づく道、自己中心主義からの解放の道を示している。野村の教育実践でいえば、観念的に子どもの自由を認識するということ、教師が子どもに「自由教育」を与えるということではなく、子どものありのままの「自然」の姿から、「無上仏」を見て、超越的真理の世界へ近づくことではないかと考えられる。
   単著   桜花学園大学保育学部研究紀要   pp.161-175   2016/03


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