同朋大学 教員情報   
     


  ミノウラ ナオミ
  箕浦 尚美   文学部 人文学科   准教授
■ 標題
  早離・速離(観音・勢至)の菩薩行―初期本地物を考えるために―
■ 概要
  観音菩薩と勢至菩薩の前世物語である早離・速離の物語は、幼くして母を亡くした兄弟が継母によって孤島に置き去りにされて飢餓で命を落とす悲話である。原話は、平安期に日本で編纂されたと考えられる『観世音菩薩往生浄土経』であり、同話は、初期の本地物語の代表的な説話と言える。本話における主人公の転生の特徴を、誓願を伴う捨身にあるととらえ、厳しい菩薩行が近しい場に初期本地物語があったことを論じた。
   単著   語文   大阪大学国語国文学会   100・101輯   pp.63-74   2013/12


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