同朋大学 教員情報   
     


  モリムラ シンホウ
  森村 森鳳   文学部 人文学科   特別任用教授
■ 標題
  『教行信証』を中国語で読む試み―迴向と他力について―
■ 概要
  従来、親鸞の他力迴向の中での他力と自力の関係について多岐的な論が展開されるようであるが、本論はそれらの論を了解したうえで言葉の源を探りながら、『教行信証』の中での迴向の重層的な意味を追求する。他力迴向についての中国語で読むことによって、親鸞の他力迴向の深層を明らかにする。
親鸞は、釈尊、七高僧の教えを日本人の生身の感受性で主体的に味わいながら、民族の言語表現の時代性と民族性の枠を超えて、迴向にこめられた普遍的な仏教真理を、日本語によって透徹した表現、高度に完成した。親鸞の他力迴向は、親鸞によって示された大乗仏教の思想の至極だと。
   単著   同朋大学仏教文化研究所紀要   pp.33-54   2002/03


Copyright (C) DOHO University, All rights reserved.