同朋大学 教員情報 |
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イチノ トモユキ 市野 智行 文学部 仏教学科 准教授 |
■ 標題 親鸞における「念仏衆生」という自覚 |
■ 概要 善導は『仏説観無量寿経』「第九真身観」に説示される「念仏衆生摂取不捨」の一節について、三つの縁をもって、衆生と阿弥陀仏の関係性を明らかにする(三縁釈)親鸞は「摂取不捨」の語については多く依用するものの、三縁釈をその著作の中で直接的に引用することは一度もない。特に親縁釈はその傾向が顕著で、親縁釈の思想的影響を親鸞の著書から見出すことは極めて難しい。なぜならば、親鸞は念仏衆生の語を「まことの信心ある人」や「真実信心の人」とおさえ、善導のように衆生の仏に対する起行として捉えていかない。つまり両者には「念仏衆生」の教言に対する受け止めに相違があるのである。 そこで、親鸞の至誠心に対する理解と「阿弥陀経和讃」第一首目に注目して、親鸞の「念仏衆生」に対する領解を考察していく。 単著 同朋大学論叢 2024/03 |
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