同朋大学 教員情報   
     


  キタジマ ノブコ
  北島 信子   社会福祉学部 社会福祉学科   教授
■ 標題
  東井義雄の教育実践における宗教性―学校文集『はぶが丘』を中心に
■ 概要
  教師であり、僧侶でもあった東井義雄は子どもが課題を追究していくにあたって、学校内だけではなく、学校と地域・家庭が結びついて、協同で子どもを育てていくという立場に立っていた。教育活動の取り組みとして、大人の作品も含めた学校文集『はぶが丘』で学校と地域が連帯していったことを挙げることができる。取り上げた作品には、東井の村がもつ仏教を中心とした信仰に篤い雰囲気のなか、大人の作品で、「合掌」「拝むということ」「生きること」「生かされていること」といった作品が投稿されていた。村の人々は文集を通した交流によって、信仰を基底に、親・子・教師の相互理解がすすみ、しだいに自己中心的な自己を超越し、他者との学び合いによって、自己深化を遂げていった。今日的な、学校を中心とした子どもともに生きるという平和教育を考えていくとき、東井の教育実践が問いかける現代的意義は大きいといえる。
   単著   宗教教育学研究   pp.99-137   2017/12


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