同朋大学 教員情報   
     


  ワタナベ ユキヨシ
  渡邊 幸良   社会福祉学部 社会福祉学科   教授
■ 標題
  書評論文 連合総研『ワーキングプアに関する連合・連合総研共同調査研究報告書Ⅰ・Ⅱ』
■ 概要
  本報告書は、アンケート調査と聞き取り調査の量的・質的両面が行われた重層的な調査の報告書である。報告書Ⅰは120のケースレポートを詳細に記載しているので、ケース事例研究や二次分析にも有用に利用できるものとなっている。また、報告書Ⅱは調査を分析した研究論文集になっている。本報告書の意義は、ワーキングプアを、学校教育における字排除、安定した職業生活からの排除、社会関係からの排除、自分自身からの排除、セイフティーネットからの排除や政治家らの排除と提議したところにある。なお、最後に、筆者が本報告書のデータを利用し、ワーキングプアのパス解析をしたところ、生育歴が今日の状況に強く影響を与えているのに、15歳時暮らし向きの初職や最長職との関係性がみられず、学歴の最長職との関係性も見られないまま、15歳時の暮らし向きと学歴が最終職に影響を与えているという不可思議な現象を確認した。
   単著   貧困研究   明石書店   vol.7   pp.123-128   2011/11


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