同朋大学 教員情報   
     


  キタジマ ノブコ
  北島 信子   社会福祉学部 社会福祉学科   教授
■ 標題
  宮坂哲文の特別教育活動論と宗教との関係
■ 概要
  本稿で宮坂哲文が『禅における人間形成』(1947)で論じた信仰を基底にした禅林の集団教育の理論が、彼の生活指導論とどのように関係していくのかについて、「特別教育活動」を中心に検討した。宮坂は道元だけでなく親鸞や日蓮、またプロテスタンティズムとの比較宗教研究もした。それぞれ教義や信仰形態は異なっているが、宗教に込められた「信仰を得るということはどのようなことか」についての共通点を宮坂は見出した。その過程で、特別教育活動の研究を提起していくわけであるが、具体的にはプロテスタンティズムにおける「余暇活動」と中等教育の関係からクラブ活動、課外活動研究がされていた。キリスト教における「余暇活動」とは、信仰と相互関係性にある活動を示していた。そのように解釈することによって余暇活動と信仰との関係から、教科課程と特別教育活動との相互関係性の共通点を見出すことができた。
   単著   同朋大学論叢   同朋大学   第109号   pp.53-73   2024/03


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