同朋大学 教員情報   
     


  モリムラ シンホウ
  森村 森鳳   文学部 人文学科   特別任用教授
■ 標題
  世親(天親)と大乗・小乗・他力
■ 概要
  従来、世親の生涯の作業を小乗仏教を主張する前期と大乗仏教を説く後期に分け、」世親の代表作である『倶舎論』を小乗仏教の教えに固執する著作としてとらえる。また唯識と浄土は、それぞれ独立した世親の主張としてとらえる。親鸞は世親のすべての教えより、他力念仏の教えをくみ上げるというとらえ方をする。本論は、親鸞のとらえ方の根拠を求め、世親のすべての著作と世親についての原典を考察したうえで、世親は小乗仏教を主張する、世親の代表作である『倶舎論』を小乗仏教の教えに固執する、唯識と浄土は、それぞれ独立した世親の主張という従来の世親の捕らえ方に異議を唱える。
   単著   同朋大学仏教文化研究所紀要   pp.80-107   2006/03


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