同朋大学 教員情報   
     


  キタジマ ノブコ
  北島 信子   社会福祉学部 社会福祉学科   教授
■ 標題
  東井義雄の教育実践における「土着的近代」-子ども・学校・地域の連帯によって人が育ち、育てられるということ-
■ 概要
  現代における「土着的近代」の教育実践として、東井義雄の『村を育てる学力』を考察した。東井は、戦後まもない封建的な農村における学校教育を拓く4つの鍵として、「愛」「合理的な知恵・生産的な知恵」「喜びをみる知恵」「手をつなぎあって生きる生き方」をあげた。東井は常に厳しい自己反省をもって、「子どもから学ぶ」教師であった。
東井は小学校教師として、実際に生活のなかで試してみる学習、自分の考えを学級の仲間で共有し、互いから学びあう関係づくりを授業において組織してきた。同様に、学校が家庭、地域とも積極的に連帯し、それぞれが対等な立場で互いに学びあう関係づくりは、東井の学校内と同様である。実践では、現代社会を生きるわれわれに重要な提言をしていると思われる。70年前の教育実践においても、現代社会に問いかける共同体構築論があるとことを明らかにした。
   単著   土着的近代研究   文理閣   第2号   pp.116-131   2024/04


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