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フクダ タクミ 福田 琢 文学部 仏教学科 教授 |
■ 標題 有部論書における地獄 |
■ 概要 インド仏教における地獄の観念の変遷を、『倶舎論』を中心に、説一切有部の論書に跡づけた論文。『世間施設』『大毘婆沙論』『倶舎論』(および関連論書として『瑜伽論』)といった論書に見られる地獄の記述は、一定の発展過程を認めることのできる他の教義学概念と異なり、二転三転と錯綜を重ね、『倶舎論』以降もついに定説の確立を見ない。もとより仏教経典が地獄を説く狙いは、その凄惨さを強調して、人々が悪業をはたらかないよう誡めるところにあった。アビダルマ論書を作成した学僧たちにとっては、知的興味をそそる対象とはなりえなかったのであろう。 単著 東海佛教 東海印度学仏教学会 第52輯 2007/03 |
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