同朋大学 教員情報   
     


  モリムラ シンホウ
  森村 森鳳   文学部 人文学科   特別任用教授
■ 標題
  『教行信証』の不思議さの読解
■ 概要
  『教行信証』は重層的な不思議さを持つ世界である。『教行信証』の深い意味は、八百年来、時代や民族超えて、豊かな読者群を生み出しながらその時々、豊かな意味を産出してきた。親鸞の実筆で書かれた『教行信証』という書物は、生き物のように、いたるところに親鸞の心血が行きわたっている。このようなメッセージに出会うたびに、私は、今まで通用している実証的、合理的、哲学的な方法では、『教行信証』の深層部にはなかなか到達しないと痛感した。それと同時に、今までこの書物を対象化し、「研究」し、『教行信証』を研究者自身の文化的な器に入れて図るという研究姿勢を反省しなければならないとも思う。このような反省を踏まえて、私は、作品との関係の中で、自身が『教行信証』に内包される存在として読解して試み、『教行信証』深層的な意味を解明していこうと思う。
   単著   『中世文化と浄土真宗』(論文集)   思文閣出版   2012/08


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