同朋大学 教員情報   
     


  ワタナベ ユキヨシ
  渡邊 幸良   社会福祉学部 社会福祉学科   教授
■ 標題
  自由論題報告(要旨) ミュルダールの方法論に対する科学哲学的検討 -過少決定性、ベイズの定理、理論負荷性-
■ 概要
  ポパーは科学と形而上学との境界が経験的反証可能性の有無によって決まると提唱したが、このポパーの反証主義は失敗に終わり、過少決定性と理論負荷性をどのように回避するかという科学哲学の課題が浮上した。ミュルダールのいうように、科学の論争点は境界設定問題ではなく、実証的科学科か規範的科学なのかの問題である。科学哲学の課題を回避しながら規範的科学である政策を論ずるためには、価値前提の明示や循環的累積的因果関係論という(ネオ)制度派経済学の定性的な方法論が有効である。
   単著   経済社会学会年報   現代書館   Vol.43   pp.107-110   2021/09


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