同朋大学 教員情報

オザワ　ヒミコ   小沢　日美子   社会福祉学部 社会福祉学科   教授

■ 標題   「5-6歳児における空間的理解の発達と手がかり提示－Piagetの視点取得型課題による発達的検討－」

■ 概要   幼児期の空間的理解の発達について、egocentrism反応が顕著な５歳児、decentralizationに向かい始める６歳児を対象にして、手がかり条件と統制条件を比較して実験的に検討した。6歳児では、他者の動作による手がかり提示がdecentralizationを促進することが示唆された。しかしecentralizationのプロセスに充分には至っていない5歳児ではその促進は示唆されなかった。また、5、6歳児ともに、単に他者の指示による手がかり提示ではdecentralizationを促進しなかった。5，6歳児は、顕著に自己中心的反応を産出する時期だが、6歳児になると自己と他者と対象との関係において、他者による動作がきっかけとなって、他者視点取得のプロセスの質的転換が促される可能性が考察された。    単著   青山学院大学教育学会紀要教育研究   pp.38-43   2001/03

Copyright (C) DOHO University, All rights reserved.