同朋大学 教員情報   
     


  フジバヤシ キヨヒト
  藤林 清仁   社会福祉学部 社会福祉学科   准教授
■ 標題
  障害児保育担当保育士への支援
■ 概要
  障害や発達に遅れがみられる子どもが保育所へ通う場合、担任とは別に保育士が配置され通常、加配保育士と呼ばれている。少ない人件費で保育士を雇わなければならないため、加配保育士は非常勤職員の場合が多いが、多種多様な子どもを支援するための専門的な知識や実践が求められる。本研究は、加配保育士への支援について考察するため、A市の保育所で調査を行った。調査の結果、A市の保育研究会障害児部会と巡回相談の助言が保育における悩みの解決につながっているとわかった。保育研究会障害児部会では、加配保育士の実践上の悩みについて、保育研究会に参加している児童デイサービス職員がアドバイスを行っている。巡回相談は市の障害児総括職員や児童デイサービス職員が行っている。特に、巡回相談は、加配保育士の現場で直接アドバイスを受けられるので、保育所の環境を踏まえながら支援を行えることが長所である。地域療育システムの視点から加配保育士の役割は、障害のある子どもの統合保育のみならず、障害の発見や家族への支援なども含まれる。そこで、加配保育士に対しては「身近な」存在である療育機関の助言など具体的な支援が必要不可欠といえる。
   単著   社会福祉学研究   第4号   pp.19-25   2009/03


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