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イシマキ ヨシヒロ 石牧 良浩 研究科 博士後期課程・仏教人間学専攻・臨床心理分野 教授 |
■ 標題 TAT反応領域からみた広汎性発達障害者の認知特徴 |
■ 概要 本研究では,広汎性発達障害者がTAT図版の反応領域に対して,どのような認知をするかについての検討を行った。調査協力者は,広汎性発達障害の群26名(P群)と健常な大学生の群30名(C群)であった。両群におけるTAT反応領域の使用者度数についてχ2検定を用いて検討したところ,D部分が多義的な領域では,登場人物の視線の先にあるd,Dd部分,D部分を構成するd,Dd部分への言及がP群において有意に多いという結果が示された。これらのことから広汎性発達障害者は,部分の認知を積み重ねることで,TAT図版の全体の状況を整合的に把握していく傾向があると考えられた。 単著 「ロールシャッハ法研究」 第16巻 pp.13-20 2012/11 |
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