同朋大学 教員情報   
     


  オオハシ テツヤ
  大橋 徹也   社会福祉学部 社会福祉学科   教授
■ 標題
  「知的障害者支援施設における個別支援計画導入後の社会生活力の変化-
当事者評価と家族評価の比較」
■ 概要
  本研究では、知的障害者支援施設に新たに社会生活力の促進をねらいとした個別支援計画を導入し、導入時と導入後の社会生活力の変化に焦点を当てて、知的障害者に対する個別支援計画の効果について前方視的に検討した。
 対象者は、知的障害者13名とその家族13名である。社会生活力の評価項目と方法は奧野(2006)の社会生活力プログラム・マニュアルから抽出し、開始時、6ヶ月後(中間時点)、12ヶ月後(終了時)の3回当事者と家族が評価した。
 中間時点での13人の平均評定値は、当事者では下降傾向、家族では上昇傾向を示して両者は接近した。このことは、当事者の評価がより客観的になったためと考えられる。
 さらに、ケースを個々に検討すると、中間時点から終了時までの変化は、当事者と家族両者の評定値が上昇する型、下降する型、不一致を示す型の3類型に分類された。このうち、上昇型は、支援実践が家庭と施設の両場面にあることが明らかになった。
   単著   『最新福祉学研究』2011   pp.41-52   2011/03


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