同朋大学 教員情報   
     


  ワタナベ ユキヨシ
  渡邊 幸良   社会福祉学部 社会福祉学科   教授
■ 標題
  排除される若者たちと少子化-フリーターとニートに関して-
■ 概要
  本稿では、日本のフリーターとニートの定義を吟味しながら、公式データを用いて社会から排除されている若者たちの推移を吟味し、非典型労働の増加と少子化とのスパイラル現象を検討した。
平成不況は、特に若者の完全失業率を上昇させてジニ係数を低下させ、若者たちの所得格差を拡大した。その後の景気回復期においても、正社員になれなかったフリーターが増加し続いていることに、根深い問題がある。さらに、このような若者の不安定就労は、晩婚化、非婚化そして少子化を促している。そこで、非典型労働に対する社会保障制度の整備と若者の社会的ネットワークの育成が必要である。
   単著   『同朋福祉』   同朋大学社会福祉学部   第14号(通巻36号)   pp.189-211   2008/12


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