同朋大学 教員情報   
     


  ワタナベ ユキヨシ
  渡邊 幸良   社会福祉学部 社会福祉学科   教授
■ 標題
  科学哲学の課題の回避に関するミュルダールの方法論の検討
■ 概要
  ミュルダールの方法論が、科学哲学の課題を回避する十分条件とならないかを考察した。特に、ミュルダールが方法論を完成した晩年の著書『アジアのドラマ』とその関連図書をもとに検証を行った。ミュルダールの方法論は、関連の適切性、有意義性(重要性)、整合性、実現可能性の検証を経て得られた価値評価を求め、たえずこの価値前提を明示することにより、理論負荷性を避けることができる。そして、従来の概念とは異なる概念を利用して、従来とは異なる社会体系を説明する循環的累積的因果関係論によって、過小決定性を回避することができる。ただし、これは,、ュルダールの膨大な質的研究の成果のたまものであり、我々研究者ができるかどうか疑問が残る。
   単著   同朋福祉   同朋大学社会福祉学部   第31号(通巻53号)   pp.7-24   2024/01


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