同朋大学 教員情報   
     


  イノウエ カオル
  井上 薫   社会福祉学部 社会福祉学科   特別任用教授
■ 標題
  虐待問題の社会啓発における民間団体・地域ネットワークのパワー
■ 概要
  虐待予防・防止の啓発活動における民間団体・地域ネットワークの果たす役割について、定義および基本的理念・目標を明らかにするとともに、福島虐待問題研究会、NPO法人「子どもの虐待防止ネットワーク・あいち」、浦河管内子どもの虐待防止ネットワークの活動実践を取り上げた。家族や当事者との協働が重要であり、地域特有の家族状況を踏まえた活動は地域の中での認識の広がりをもたらし、市民団体のユニークな広報戦略は市民への波及効果があることを明らかにした。
本人担当部分:企画者として研究の企画の立案と実行、研究論文のとりまとめを行った。タイトル、抄録、キィワード、「企画の意図」、「討論」を執筆した。「企画の意図」においては虐待予防・防止のための啓発活動のめざすものは、「虐待の存在を認識し、虐待は基本的人権のへの侵害であると認識し、対応策を考え実行することである」ことを明らかにした。「討論」においては、三地域の活動実践を踏まえ、専門職は具体的活動を通して、狭い枠組みにとらわれずに、自分たちの限界を開き、対等な関係性で、当事者・市民とつながることが有効であることを論じた。
   共著   『子どもの虐待とネグレクト』   日本子どもの虐待防止研究会   第5巻第1号   pp.37-44   2003/07


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