同朋大学 教員情報   
     


  イシカワ ヨウコ
  石川 洋子   文学部 人文学科   特別任用教授
■ 標題
  鈴木朖『論語参解』の割注の言葉
■ 概要
  『論語参解』は鈴木朖による『論語』の注釈書である。注は二行に割って、漢字片仮名交じり文で表記されている。この論文ではその割注の言葉について調査検討した。
その結果、「突」を「ニヨツト出ル」、「成人」を「アツパレ男一匹ト成就シタル人ヲ云」というように『論語』原文の一単語を我々に卑近な俗語に言い換えたり、「バカ慇懃」「遮婆フタゲ」「ゴクツブシ」「フグリノキマラヌ人」等という面白い言葉や、「能ナシノ食ダクミ」「術ナイ時ノ神ダタキ」という諺が割注全体に散見する。それは鈴木朖の「飄逸」な性格に拠るところが大きい。
また一方では、割注に引用された和漢の書名や人名、また「思無邪」という原文を『古今和歌集』の和歌を引用して説明したりするところから、朖の学識が和漢古今に亘っていて博学であること、さらに朖の注釈の態度は公平で、誠実な人柄が想起されることを論じた。
   単著   文莫   鈴木朖学会   第28号   pp.1-22   2006/06


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