名古屋造形大学 教員情報   
     


  マキ ヒロユキ
  牧 博之   造形学部 造形学科(講義系等 専任・特任)   特任教授
■ 標題
  バシュラールの詩的イメージについての一考察 ―ベルクソンのイメージとのかかわりにおいて―
■ 概要
  博士課程修了研究報告論文:ベルクソンの媒介的イマージュの研究とバシュラールのイマージュ論。ベルクソンの媒介的イマージュの研究をしているときバシュラールのイマージュ論に出会った。周知の通り彼らはその見解を異にする部分が多い。そこで、バシュラールの思想を三つの時期に分け各時期におけるベルクソン評をとりあげてみた。『科学的精神の形成』の時期における時期のそれは彼の主張にもかかわらず、根本的な部分で非常に相通ずるところがあるように思われて仕方ない。詩的イマージュを扱った時期の評はまったく異なる様相となる。精神分析的立場のバシュラールはこの時期ベルクソン哲学を意識した論表をする。乱暴に簡略して言うとベルクソンはイマージュの動性を、イマージュのもつ想像力をとらえられなかったという主張である。最後の時期におけるその評は「引き出し」のイマージュを取り上げることで示される。  原稿用紙400字 83枚
   単著   1988/01


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