名古屋造形大学 教員情報   
     


  マキ ヒロユキ
  牧 博之   造形学部 造形学科(講義系等 専任・特任)   特任教授
■ 標題
  ベルクレソンにおける時間
-質と量・時間と空間  の混同の分析-
■ 概要
  この論文はベルクソンの最初の著作『Essai sur les donnees immediates de la conscience』(『時間と自由』)をテキストに、この著述の中心テーマである実在としての時間=持続の論証において、ベルクソンの著述の中に頻繁に現れるゼノンの詭弁、とりわけ二分法に関するもの、すなわち、アキレスと亀、飛ぶ矢についての役割を検討することが主題であった。これまでの哲学、科学がおかしてきた質と量の混同の問題、それはまさしく、ベルクソンが主張した「流れる時間」と「流れた時間」の区別の問題であり彼の哲学の出発点なのである。それにしても彼の著作の中にたびたび現れることに私は興味を覚え、その意味が他にもまだあるのではないかと考えた。この疑問が後の研究につながっていった。 原稿用紙400字 52枚
   単著   南山大学卒業論文   1978/01


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